アトピーが直りかけたと思ったらすぐぶり返すのを繰り返してしまう。どうすれば改善させられるの？
こんな悩みにお答えします。
✔本記事の内容
- 私がアトピーを改善するためにした7つのこと
- 現在の容態
✔本記事を書いた人
この記事を書いている私は、アトピー歴26年のIT系会社員。
食事や生活習慣の改善を行い、現在アトピーを湿疹のない状態まで改善しています。
今回は、アトピーだとわからない程度まで肌状態を改善するためにやったことをすべてご紹介します。また、思春期のころにやっておけばよかったと思っていることもご紹介します。
私がアトピーを改善するためにした7つのこと
毎日空腹時を作るようにした
アトピー性皮膚炎を発症している人は、胃腸が弱っているという説があります。
胃腸が弱っていると皮膚のバリア機能に必要な栄養素を食べ物から取り込むことができず、結果アトピーを発症してしまうのです。皮膚のバリア機能が弱くなると、花粉やアレルゲンなどの外敵から皮膚を守ることができなくなり、肌が荒れてしまいます。
これを防ぐために、必ず毎日お腹が「グゥ～」と鳴ってから30分間、何も食べないようにしました。口にしていいのは水だけ。味のついたお茶もやめました。
胃腸は普段、消化・吸収のために絶えず働いています。不要な食事を避けることで、胃腸を休ませ、食事から皮膚のバリアに必要な栄養素をきちんととれるようにしました。
プロトピック軟膏を毎日塗った
プロトピック軟膏、最近ではタクロリン軟膏（プロトピックのジェネリック）を毎日塗っていました。アトピーが出ているところ、赤みが引いた後にも広めにべったりとです。
プロトピックはステロイドではありません。ステロイドの副作用として、「長期間使うと皮膚が薄くなる」ことがあげられます。プロトピックは、粒子がステロイドよりも大きく、湿疹のある皮膚にしか吸収されないので、ステロイドのような副作用が起こりにくいのです。
プロトピックを塗り続けていると「治って、ぶりかえして、また治って…」の繰り返しがほとんどなくなりました。
プロトピックは、タクロリンなどのジェネリック薬品があり、そちらは通販で購入可能です。
詳細：皮膚改善のためのプロトピック軟膏の塗り方と継続期間【購入方法も紹介！】
白米を酵素玄米に変えた
酵素玄米とは、玄米を小豆と塩と一緒に炊いて、3日間寝かせて熟成させたもの。
- 美肌効果
- デトックス効果
- 腸内環境改善
- 血液の状態の改善
- ダイエット効果
などのあらゆる美容＆健康効果のある素晴らしい食べ物です。
私は高校生の時、特にひどいアトピーで、大好きなじゃがりこを3本食べると顔中に湿疹が広がる有様でした。
アトピーがひどいときにスナック菓子を食べるなんて言語道断ではあるのですが、私はどうしても我慢ができませんでした…。
スナック菓子を食べては湿疹に苦しみ、そのストレスでまたお菓子を暴食するというとんでもない悪循環。
そんな時母から教わったのが「酵素玄米」です。
半年間食べ続けたところ、なんとじゃがりこを丸ごと一つ食べても湿疹が出ることがなくなったのです！
酵素玄米のデトックス効果によって体の毒素が排出されたのだと思っています。
詳細：【アレルギー症状が軽減】酵素玄米の作り方と効果！【市販品も紹介！】
お菓子を食べる量を減らした
これはアトピーに悩む人なら「そうしなきゃいけないのはわかってるけど、実際我慢できない…」と思う人も多いのではないでしょうか。
私がその筆頭です。
市販のお菓子はあまり良くない質の油分、糖分、塩分の塊です。
代わりに食べていたのは果物と、揚げないポテトチップスです。
果物は皮膚の再生や強化に必要なビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
食べ過ぎは糖分のとりすぎになるのでよくありませんが、小腹を満たす程度なら全く問題ありません。
揚げないポテトチップスは週に一度、「スナック菓子が食べたい！！」と叫びたくなった時にせっせと作って食べていました。
作るのに少し時間がかかるものの、罪悪感もなく食べられますからスナック菓子大好きなアトピーさんにはおすすめです。
詳細：揚げないポテチの作り方！美味しいフレーバーや便利なグッズも紹介！
掃除をこまめにするようにした
毎日掃除機をかけ、窓をあけて一定時間換気するようにしました。
部屋のハウスダストやホコリ、ダニなどを除去するためです。
ハウスダストやダニはアレルゲンです。
掃除を徹底することでアレルギーの症状が軽減する可能性があります。
わざわざ掃除機の電源を入れて大きな音を立てなくても、毎日ささっとクイックルワイパーで大丈夫です。
布団のシーツや枕カバーなどもできるだけ取り替えるようにしました。
干すのが大変でしたが、衣類乾燥機を導入してからはその苦労もありません。
詳細:ドラム式洗濯乾燥機よりも衣類乾燥機の導入をおすすめする3つの理由
詳細:ずぼらな人におすすめの衣類乾燥機のおすすめ❍選【値段と使い勝手で検証】
シーツや枕カバーにもダニが潜んでいることがあります。
また、寝ている間にかく汗が染み込み、そこから菌が繁殖します。
菌が原因で肌荒れを起こすこともありますから、最低でも週に一度、できれば2〜3日に一度はシーツ、枕カバーを取り替えるのが理想です。
詳細:敏感肌でも安心して使える肌に優しいシーツ、枕カバー❍選
毎日汗をかくようにした
「アトピーなのに汗をかいてもいいの？」
そう思われるかもしれませんが、汗には
アトピーの人はもともと汗をかきづらい人が多いと言われています。
汗をかきづらい人が久々に汗をかくと、ベタベタとした不快な汗が出てきますよね。
私も運動も散歩もしなかった学生時代、たまに気温の高い夏に外に出て汗をかき、首、顔、胸元、そして座った時にできるお腹の段に汗が溜まって痒みに悶絶していました。
しかし、汗には本来、以下のような肌にいい働きがあるのです。
- 保湿
- 体の熱を逃がす
- アレルゲンから肌を守る
- 抗菌
まるでアトピー改善のためにあるかのような働きではないでしょうか？
この働きをうまく作用させるためには、ベタベタした不快な汗ではなく、サラサラの気持ちのいい汗をかく必要があります。
頻繁に汗をかき、老廃物を排出することで次第にベタベタの汗はサラサラになり、多少放置しておいても痒みが出ることは少なくなってくるのです。
実際私は毎日ジムに通い、一時間ほどの筋トレを習慣にしていました。
毎日ジムに通うと、トレーニング中はずっとサラサラの汗が出てきて痒みは全く起こりませんでした。
しかしある時2週間ほど、都合が悪くジムに行くことができず、汗をかく習慣がそこでストップしてしまいました。
2週間後ジムに行き、同じメニューをこなしていると、首がかゆい！
汗の質が明らかに違うのです。
いつもの首をサラッと流れていく感じがなく、代わりに粘着質で、タオルで拭いても拭いてもまとわりついている感じ。
タオルで首を拭くついでに強くこすって痒みを抑えようとする始末。
やっとの思いでトレーニングを終わるころには首は真っ赤、顔には点々と赤く湿疹が出ていました。
汗をかく習慣がいかに大事かをこの時に思い知りました。
おすすめは毎日うっすらと汗をかくくらいの運動をすることですが、手っ取り早く汗をかけるのは岩盤浴です。
平日は10分程度運動、休日は岩盤浴でドバッと汗をかく、のようにしてもいいかもしれませんね。
毎朝人参りんごジュースを飲むようにした
毎日手作りして朝飲んでいました。
スロージューサーという、低速で絞るジューサーを使っていましたが、こだわらないのであれば普通のジューサーでも問題ないと思います。
私は飲んだその日からお通じの状態が改善しました。
汚い話ですが、「スルッ、ドカーーーーーン！！！」という感じです。
アトピーに悩む人は腸内環境が悪化していることが多いと言われていますから、食物繊維が豊富で且つお腹に優しい人参りんごジュースはアトピーさんにぴったりです。
詳細:アトピーさんにおすすめ人参りんごジュースの効果と作り方【保存方法も紹介！】
飲み続けて1週間ほど経ったある日、2周間ぶりに友達に会った時に言われた一言。
「なんか肌、明るくなった？」
以前会った時も、その日も私はすっぴんでした。
毎日自分の顔を鏡で見ていて気づきませんでしたが、そのとき自分の顔にニキビがないこと、口内炎がいつの間にか消えていることに気づきました。
1週間でこの効果ですから、続ければ自分でも明確に違いがわかるほどの効果が出るでしょう。
現在はスロージューサーを洗わず放置してカビさせてしまい、一時中止中です…。
現在の皮膚の状況
現在は2021年6月で、ジメジメとした湿気と雨にやられる季節ですが、アトピーの悪化はありません。
肘の内側や膝の裏、首など一時的に少し赤くなることはありますが、ここ3〜4年はジュクジュクしたりカサカサになることはなくなりました。
現在も変わらず続けているのは、
- プロトピック軟膏を毎日塗る
- 空腹時を作る
- お菓子を控える（完全にはできてませんが、食べたいと思って3回に2回は我慢してフルーツやナッツを食べています）
- 汗をかく
の4つです。
その他の「こまめに掃除」「酵素玄米」「人参りんごジュース」は、完全にやめたわけではなく、思い出した時にやるという方向に落ち着きました。
個人的に酵素玄米や人参りんごジュースはデトックスの意味合いが強いと思っているので、症状が悪化した時に、アレルギーや体調に注意して試してみるといいかもしれません。
思春期のうちにやっておけばよかったこと
小学生から思春期にかけて、全身のアトピーの状態はかなり深刻でした。
そのため今でもお腹や首、肘の内側、膝の裏側、背中の一部に色素沈着が残っています。
今更強く思うのは、色素沈着が始まってすぐの頃に、処方されたビタミンCのサプリメントを継続して飲んでおけばよかった・・・ということです。
思春期の私は色素沈着を気にしていましたが、すぐに効果が出ないことでビタミンCの摂取を自己判断で中止してしまいました。
長い間皮膚を掻き壊してできた色素沈着がそう簡単に消えるわけがありません。
皮膚のターンオーバーに合わせて少しずつ薄くなっていくものです。
あのころにきちんと治療と服薬をしておけば、おそらく色素沈着はこれほどひどくならなかったはず。
これを読んでいる方の中に、「アトピーで色素沈着してきている…」という人、またはそういった娘さん、息子さんを持つ親御さんは、直ちにビタミンCの摂取を習慣づけてください。
まだ間に合うかもしれません。
まとめ
この記事で紹介した全てを行うのはとても大変だと思います。
効果のあるなしは個人差があるので、まずはどれか1つから、負担のない形で続けてみてください。
アトピーにはまだ特効薬はありません。
体質改善と場当たり的な薬での対処しかできないので、効果が出なくても悲観的にならず、長い目で見て実験を重ねましょう。
より詳しい関連記事もありますので、ぜひ参考にしてください。
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