処方された塗り薬を塗って、一旦はアトピーが引いても、時間が経つとまたカサカサ、ジュクジュクしてしまう・・・。
こんな悩みにお答えします。
✔本記事の内容
- プロトピックとステロイドの違い
- プロトピック塗布は継続するべき
- プロトピックのジェネリックの購入方法
✔本記事を書いた人
この記事を書いている私は、アトピー歴26年のIT系会社員。
食事や生活習慣の改善を行い、現在アトピーを湿疹のない状態まで改善しています。
今回は、アトピーの人なら処方されることの多い「プロトピック軟膏」の正しい使い方とジェネリック版の購入方法をご紹介します!
プロトピック軟膏って?
プロトピック軟膏とステロイドの違い
プロトピック軟膏とは、体の過剰な免疫反応を抑えてアトピーの炎症や痒みを抑える外用薬で、ステロイドではありません。
ステロイドとの大きな違いは、有効成分の粒の大きさです。
アトピー性皮膚炎の皮膚表面は角質が荒れており、大きな粒の成分でも通してしまいます。逆に健康な肌の表面は角質に守られているので、ある程度粒の大きさが小さくないと肌の内部に有効成分が浸透しません。
ステロイドは有効成分の粒子が小さく、健康な肌にも浸透してしまいます。一方、プロトピックは有効成分の粒子が大きいため、荒れた肌のみに浸透し、健康な肌から吸収されることはないと考えられています。
プロトピックは「必要な箇所にだけ効く」塗り薬だということです。
プロトピックの副作用
プロトピックの塗布後、火傷や日焼けをした後のような「ヒリヒリ」とした痛みや刺激が生じる場合があります。
これは、プロトピックの有効成分であるタクロリムスが原因です。
タクロリムスは皮膚内部に吸収され、かゆみの元となる物質を作り出す神経に直接働きかけます。
その時、かゆみの元となる物質が大量に放出され、刺激となるのです。
2〜3日塗り続ければ、かゆみの元となる物質は放出しつくされ、刺激は出なくなります。
患部の症状がひどいほどヒリヒリとした刺激は強くなりますから、ジュクジュクとしている部分はまずはステロイドである程度症状を抑えてしまいます。
ジュクジュクからカサカサの状態まで症状を改善することができたら、そこからはプロトピックを使いましょう。
プロトピックの副作用のヒリヒリとした刺激を抑える方法は、以下の4つです。
- まずステロイドでひどい炎症を抑えてからプロトピックを使う
- 先に保湿剤を塗り、その上からプロトピックを塗る
- 刺激が出た場合は患部を冷やす
- 体が火照った状態でプロトピックを塗ると刺激を感じやすいので、体から熱を逃した状態で塗る
刺激の感じ方は日焼けや火傷とよく似ていますから、強い日光に当たったり、熱いシャワーに当たると刺激が増します。
刺激があるうちはシャワーをぬるめや、少し冷たいくらいの温度にしましょう。
プロトピック軟膏の塗り方と継続期間
プロトピックは一見湿疹が引いたように見えても塗り続けることが大切です。
何故なら、表面上は炎症が引いたように見えても、肌内部には炎症が残っているから。
- 赤みは引いたが、肌表面はカサカサしている
- 目に見える乾燥感は無くなったが、手触りはざらざらしている
このような時は塗り続けましょう。
プロトピックはカサカサした症状の場所だけではなく、少し広めに周りにも塗りましょう。
正常な肌には吸収されませんが、隠れた炎症には効きます。
プロトピックで隠れた炎症を抑えていくことで、かゆみがぶり返すまでの期間を伸ばしましょう。
アトピーの完治はとても難しいですが、症状を抑え続けることはできます。
私もそうでしたが、アトピーがある生活に慣れるとどうしても塗り薬の塗布を怠りがちです。
朝晩二回、場合によっては夜だけの塗り薬の塗布は習慣化しましょう。
一日忘れてしまっても、大丈夫。気づいた時に再開すればOKです。
数日間をあけて少し炎症が起こってしまうと、また塗り始めの刺激が生じる可能性があります。
目に見える炎症が起こっていないうちにプロトピックの塗布を再開しましょう。
購入方法
プロトピックは毎日使うものなので、その分消費も早いです。
病院で一度に処方してもらえる量にも限度がありますから、なくなるたびに診察を受けに行かなくてはならないのは面倒ですよね。
そこでプロトピック軟膏と、そのジェネリック版の軟膏を購入できる通販サイトをご紹介します!
医師の処方があるわけではありませんから、よく考えて、自己責任で購入を検討されてください!
プロトピックの購入
プロトピックは残念ながら市販されていません。
有効成分のタクロリムスが含まれている軟膏もありません。
ですが、海外からの個人輸入で手に入れることができます。
個人輸入の代行を行なっているサイトがあり、そちらを利用しましょう。
それぞれ取り扱っているプロトピックの価格や製造元に違いがあります。
また時期によって価格の変動がありますので、比較検討して購入してみてください。
プロトピックのジェネリック版の購入
プロトピックの有効成分は「タクロリムス」という成分です。
実は、この成分を含んだ海外製のジェネリック薬品が存在します。
ジェネリックですから同じ効果が出るのに、安価です。
それが「タクロリン軟膏」です。
私は数年前からこの「タクロリン軟膏」を使用しています。
使用感は皮膚科で処方されていたプロトピックと同じ、副作用も同じです。
驚きなのはお値段で、個人輸入で購入できるプロトピック0.1%が5gで3000円程度であるのに対し、タクロリン軟膏0.1%は驚異の30gで2370円!
プロトピックは毎日塗るものですから、量が多く、安いに越したことはありません。
ジェネリックや海外製品に抵抗がなければ、ジェネリック薬品を購入することをお勧めします。
タクロリン軟膏はオオサカ堂から購入できます。
まとめ
アトピーの治療は継続が一番大事です。
たとえ1日できない日があっても、次の日からまた再開すれば大丈夫。
自分のペースでゆっくりと、アトピーが悪化しない条件を探していきましょう。
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